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「あかちゃん、ほしい」

僕のおなかに、あかちゃん。
作りたいの。
できるかなあ?


ああまた。
あかちゃんは空気に触れて、しんでしまったよ。
死んじゃう前に、おなかに入れてあげなくちゃ。
寒くて寂しくて、死んじゃうんだ、ねぇ。

それは出口の無い子宮。
栄養は少しずつしか分けてあげない。
ずっとずっと、僕のおなかに閉じ込めるんだ。

かわいいあかちゃん。

いつかおっきくなったら、この薄いおなかが痛いくらいに張ったら。
突き破って出てくるの。



「こんにちは、おかあさま」



とつきとおか以上、いっぱいおなかにお話するから。
生まれる頃にはきっと、僕より頭が良いんだよ。


だから神様。

僕のもうひとつを。

出口の無い子宮を。

僕のあかちゃんを。

授けて下さい。

大事に大事にしますから。






 溢れるくらいの白濁の中で
  純白の天使を育てようじゃないか
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 10月16日、今日は早起きをして7時45分に家を出た。なんとなく、と言うと語弊があるが……まあなんとなくだ。

 学校に着くとマジカルN先生が1年のいかにも頭が悪い女子グループの服装を正していた。もっと叱ってやったら良いのになんて思いながら、規則より5センチ短いスカートで通り過ぎようとした。
「あやこさん、おはよ」
 笑いを含んだ声を背中に、安心した。これが普段真面目に生きるための糧となる。


 教室には男子しかいなかった。女子がいたところで話をするわけでもないのだが、居心地が悪い。特に騒がしい集団でないのが責めてもの救い、というところだった。しかし午前は特に何もなく過ぎた。いや、午後に今日の全てが詰まっていたと言える。

まず、衣装の子たちとある程度のコミュニケーションがとれた。キャサちゃんとススワタリを製作したり、りさちゃんと笑ったり、めぐちゃんと話もした。楽しい。縫うことの為に選んだ衣装係だったが、意外に楽しめていた。

 6限目は舞台での練習だった。プロジェクターな私はいつの間にか暗幕係だった。演出さんに頼まれて、湯婆婆役の子にやり方を訊いた。手動、重すぎる。台本を持ってきていないため、いろいろ聞きな
あやこ「結婚式にはね、BGMでポルノグラフィティのジューンブライダーかけたいの」

遠藤さん「ハネウマライダーなら分かるよ。心はー♪てやつでしょ、ポカリの」

あ「そうそう!!そのハネウマライダーのカップリング曲だよ。聴いてみる?」





遠「(涙)」

あ「泣いてるの?良い曲だよね」

遠「ちがっ…あやこちゃんが…(岡野)アキヒトさんの…お嫁さんっ…みたいやから…っ、僕のお嫁さんやのに…」

あ「大丈夫だよ遠藤さん。あやこは遠藤さんとしか結婚しないの」

遠「で、もっ」

あ「もぉ…大丈夫だってば」(よしよし)



結婚式当日



遠「心を込めて歌います…ジューンブライダー」

あ「遠藤さん…っ(キュン)」





オチって何だ^ω^

ロッカーへ行き、重たい鞄を肩にかけて、教室に向かおうとしていた。


ロッカー前は沢山の人が群がっている。


その人混みを抜け、角を曲がろうとする。




曲がろうとしている角から、一人。




多くの人に紛れていても、わかった。


長いスカート。


沢山の教科書を抱えている。


いつもライトノベルを読んでいて、時々微笑んでいる。


一度、目を見て笑われて以来、関わりたくないと思っていたのだ。



「(あ)」




そんな時、彼女が抱えていたものが傾いた。

私の左側をすれ違おうとする彼女の、そう、いつものライトノベルが、早足の私の右側に落ちる。



「(あっ)」


彼女も焦ったに違いない。


重たい荷物を持つ人混みのなかで、小さな本を落としてしまうなんて。



ただ、彼女と同じく私も焦った。


このまま去るわけにはいかないだろう。





気付けば私はいつもの癖のように、屈んでいた。


「あ、ごめん…」


名前を知らない彼女の本を手に取っていた。

素早く立ち上がり、私は彼女にその本を手渡した。


「どうぞ」


「ありがとう」




ああ、素早い上下動のせいで、頭がフ
あの日、私の事を言っていたの?
それは、私に触れて気付いたの?
本当は、どんな気持ちだったの?


思い出しては自惚れる。




あの日、何を思ったの?
何に、悔しく感じていたの?
それは、私に?
それとも、あの子に?


例え、貴方以外に抱き締められても
私は貴方しか思えません

だけど本当に結ばれたら
きっと嫌いになってしまうの

だけど何時でも夢みるのは
貴方の温もりに包まれている私

叶うはずのない夢を見て
毎日眠りに就くのです

そんな私が嫌いなのです


早く貴方の熱を忘れなくてはならないのに

甘ったるい、時間が続いた。

だけれど口に広がったのは苦い味。


唇を離して、綺麗な空気を吸う。


『…受動喫煙』



(キツい言葉を吐くのもね、困った顔の貴方が好きだからよ)









わたしの、初めての口づけは、好きでもないヒトだった。



寂しさを紛らわすためのソレは、愛を感じるわけでもなく、ただただキモチワルイものだった。


だけれど今、私の唇に愛を注ぐのは、愛しい人。


ファーストキスは、好きな人とした初めてのキスなんだと、貴方は言った。


それで、今に至るのだけれど。

それは、貴方の得意な嘘かもしれないけれど。


甘い口づけに酔わされて。



貴方の左の薬指に光る指輪を知りながら。




(それでも求めてしまうのは、貴方がとても愛しいから)


material by アルフェッカ

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